- 妊娠中にビタミンCサプリを飲んでもいい？
- ビタミンCの摂取目安量や耐容上限量は？
- 妊娠中にビタミンCサプリを飲むとどんな効果がある？
当記事ではご覧のような疑問を解消するために「妊娠中にビタミンCサプリを飲んでも良いのか」「ビタミンCにはどんな効果があるのか」を説明していきます。
結論から伝えますが、妊娠中にビタミンCサプリを飲むのは良いことです。妊娠中に適量のビタミンCを摂取していると、生まれてくる子供の行動的問題の予防に繋がるといった研究データもあります。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種です。そのため、身体に溜まり続けることがありません。
とはいえ、一気に高濃度のビタミンCを摂取すると体調を崩す可能性があるため、サプリメントを利用する場合は飲む量に注意しましょう。
ここでは1日あたりの摂取目安量・耐容上限量なども紹介していますので、ぜひ参考までにご覧ください。
妊娠中にビタミンCサプリは飲んでいい？
冒頭でも伝えた通り、妊娠中にビタミンＣサプリを飲むことは問題ないとされています。
むしろ、サプリメントを利用してビタミンCを摂るのは母子の健康面を考えた上でも良いことと言えるでしょう。
なお、ビタミンCサプリは妊活中からも飲んでも大丈夫です。ビタミンCには抗酸化作用があり、卵巣や子宮の若返りに役立つ栄養素となっています。
以下の動画では妊活中の女性に向けてビタミンCサプリを飲む意味や選び方を解説していますので、妊娠中の方も合わせてご覧ください。
- ビタミンCには抗酸化作用がある
- ビタミンCは水溶性ビタミンなので身体に溜め込みづらい
- 妊活中は継続してビタミンCを摂ることが大切
果物や野菜から天然のビタミンCを摂り続けることは含有量だけでなく食生活的にも難しいため、妊活中～妊娠中の方はサプリメントの利用を検討しましょう。
食事で無理やりビタミンCを摂るよりサプリメントを使った方が楽なので、含有量を確認した上で自分に合う商品を探してみましょう。ビタミンCサプリは比較的安価であるため、それほど経済的な負担が掛かりません。
妊娠中に飲むビタミンCサプリの効果・摂取目安量・耐容上限量
ここでは妊娠中の方がビタミンCサプリを飲むことで得られる効果、1日あたりの摂取目安量・耐容上限量を解説していきます。
こちらは妊活中から知っておくべき情報なので、これから妊娠を希望している方も含めてご覧になってください。
妊娠中にビタミンCサプリを飲んだときの効果
ビタミンCの主な効果は免疫力の向上、メラニン色素の抑制（皮膚の日焼け予防）、毛細血管や軟骨の機能維持などです。
また、高い抗酸化作用もあり、近年では動脈硬化・がん・老化の予防に有効的な栄養素として扱われています。
ビタミンCには、酸化防止作用があり、体内でフリーラジカルによるダメージから細胞を守るのを助けます。
引用：厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業（eJIM）｜ビタミンC
筋肉・皮膚・腱・関節・骨の成長に関わるコラーゲンの生成を手助けするのもビタミンCの役割です。
胎児は母体からビタミンCを摂取しますので、母親の身体がビタミンC不足になると発育が遅れる恐れがあります。
さらに、最近の研究では妊娠中に適量のビタミンCを摂ることで、生まれてくる子供の「多動問題（落ち着きのなさ、注意力不足など）」を予防できるといったデータもあり、注目を集めています。
妊娠中の野菜、果物（特にりんごと柑橘類）、ビタミン C 摂取が生まれた子の行動的問題に予防的であることを示す研究成果を初めて発表し、令和元年 8 月 24 日に学術誌「Nutrition」の電子版に公表されました。
引用：愛媛大学プレスリリース｜妊娠中の野菜、果物、ビタミン C 摂取と幼児の行動的問題との関連について発表
上の研究では「抗酸化作用を含むビタミンCの摂取が子供の行動的問題を抑制する」と論じられていますので、妊娠中の方は積極的にビタミンCを摂りましょう。
妊娠中に飲むビタミンCサプリの摂取目安量
男女共に、1日あたりに摂取すべきビタミンCの目安量は「85mg」で、推奨量は「100mg」となっています。
妊娠中の場合は新生児の壊血病予防といった観点を含め、推奨量が「110mg」に上がります。
なお、妊娠初期・中期・後期といった時期によって目安量や推奨量が変わることはありません。
授乳婦としての目安量は「125mg」、推奨量は「145mg」となります。
妊娠中～出産後は上記の数値を参考にしながらビタミンCサプリを摂取してみてください。
妊娠中に飲むビタミンCサプリの耐容上限量
ビタミンCには1日あたりの耐容上限量が設定されていません。（厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020 年版）を参考）
これは、いまのところ通常の食品（野菜や果物）を食べてビタミンCの過剰摂取および健康被害を訴えた例がないためです。
ただし、これは健康的な方に限った話であり、腎機能障害を持っている方が1日数千ミリグラムのビタミンCを摂取した場合は「腎シュウ酸結石」のリスクが上がると考えられています。
また、1日あたり3,000mg～4,000mgのビタミンC（目安の30～40倍）を摂取すると下痢・吐き気・腹痛などの症状が出るといった報告もあり、厚生労働省では1日1,000mgまでの摂取に留めるよう呼び掛けています。
妊娠中のビタミンCサプリ摂取に関してよくある質問
ここからは妊娠中のビタミンCサプリ摂取に関してよくある質問に答えていきます。
妊活中の方にも役立つ内容となっていますので、ぜひご覧ください。
妊娠初期にビタミンCを摂り過ぎるとどうなる？
妊娠初期のころにビタミンCを摂り過ぎても、特に胎児への悪影響はないとされています。
ただし、3,000mg～4,000mg以上のビタミンCを摂取した場合には下痢や腹痛といった症状が現れる可能性があるため、多くても1日1,000mg程度までに抑えておきましょう。
妊娠中に1,000mgのビタミンCは摂り過ぎ？
1日あたり1,000mgであれば、ビタミンCの過剰摂取にはあたりません。
そもそもビタミンCは過剰摂取による重大な健康被害が報告されていないため、摂取量が多少オーバーしても問題はないと考えられます。
とはいえ、1日に3,000mg～4,000mg以上のビタミンCを摂ると下痢や嘔吐を引き起こす可能性があり、母体の体力が余計に消耗してしまうかもしれません。
そのため、妊娠中は推奨されている摂取量（110mg）を目安にしながら、食事やサプリメントでビタミンCを補給してみてください。
妊娠中でも摂れるビタミンCが多く含まれている食べ物は？
ビタミンCが多く含まれている食べ物の一例を以下にまとめました。
- アセロラ：800～1,700mg
- レモン：100mg
- キウイ：70mg
- イチゴ：60mg
- みかん：35mg
- パプリカ（赤）：170mg
- 芽キャベツ：160mg
- ジャガイモ：30mg
果物はビタミンCを含むものが多いので、妊娠中はアセロラ・レモン・キウイなどのフルーツを積極的に摂ってみてください。
野菜から摂取する場合、茹でるときは短時間、できればレンジを使って水分が流れ出ないようにしましょう。
ビタミンCは水溶性のため、水（またはお湯）に長時間さらすとビタミンCが溶け出てしまいます。
野菜を加熱する場合、ゆでるよりも電子レンジで加熱するほうが、通常加熱時間が短く、ビタミンＣの残る割合は高くなります。
引用：東京都保険医療局｜電子レンジで加熱調理すると、電子レンジの電磁波がビタミンなどの栄養素を破壊すると聞きましたが、本当ですか。【食品安全FAQ】
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妊娠中でもビタミンCサプリは飲んでいい｜目安の摂取量・上限量を意識する
「妊娠中でもビタミンCサプリを飲んでいいのか？」という疑問をテーマにしながら、ビタミンCの効果や詳しい摂取量を解説してきました。
- 妊娠中にビタミンCを摂取すると「子供の多動問題」の予防効果が期待できる
- 妊娠中におけるビタミンCの摂取推奨量は「110mg」
- 耐容上限量は設定されていない（ただし1日あたり1,000mg程度までが望ましい）
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