すぐ妊娠出来る人の特徴とは?不妊症の原因や体質に関する疑問を解消

現在、妊活をしている方の中には「すぐ妊娠できる人と自分の違いはなんだろう?」と悩んでいる方も多いはずです。

当記事では、そんな妊活女性のためにすぐ妊娠できる人の特徴、反対に妊娠しにくいと考えられている人の特徴を詳しくまとめました。

妊娠率は年齢や体重、普段の体調や喫煙・飲酒の有無などによって変化します。年齢が若い人ほど妊娠しやすく、およそ35歳を超えると妊娠率は下がります。

年齢を変えることはできませんが、その他の部分では変えていけるところもあります。

ここではすぐ妊娠できる人の特徴を解説しながら、妊娠するために大切なことをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

すぐ妊娠出来る人の特徴や妊娠しやすい体質について

それではまず、すぐ妊娠できる人の特徴を見ていきましょう。

妊娠のしやすさは上記の特徴のほか、性行為の回数や頻度も関係してきます。そうした部分も分かりやすく説明していますので、ぜひご覧ください。

すぐ妊娠出来る女性の特徴①年齢が30歳~35歳以下

女性の妊娠率は「年齢」によって変化します。これは過去の様々な研究によって明確に分かっている部分です。

米産婦人科学会(ACOG)によると、女性の受胎能力は10代後半〜20代後半にかけてピークに達する。30歳になると、女性の受胎能力は低下し始め、35歳を過ぎると、低下のスピードが速くなる。具体的に言うと、30歳未満は1年以内に妊娠する確率が85%あり、30歳では75%、35歳では66%、40歳になると44%まで低下することが、2020年1月に学術誌「Upsala Journal of Medical Sciences」に掲載された研究で分かっている。

引用:日本経済新聞|女性が妊娠する能力は35歳で本当に急降下するのか?ナショナルジオグラフィック

月経1回あたりの周期において、20代の女性は約20%の確率で妊娠する計算となっています。1年で考えた場合の妊娠率は約85~90%です。

対して、35歳以上の場合は1年で妊娠する確率が44~66%まで低下します。これは子宮・卵巣・卵子といった生殖機能が年齢と共に衰えるからです。

もちろん35歳でも体内の年齢が若い方であれば妊娠率は上がります。そのため、妊活をおこなう際は子宮や卵巣を若返らせることを意識しましょう。

女性は閉経を迎えるまで妊娠する可能性はあるものの、やはり理論上は年齢が若いほど妊娠しやすいということです。

すぐ妊娠出来る女性の特徴②月経不順や感染症などがない

月経の周期が正常な女性は妊娠しやすいとされています。また、経血の量に過不足がなく、生理痛がひどくない女性も妊娠率が高くなる傾向にあります。

これは子宮の状態が良好で、適切な子宮内膜の厚さを維持しているためと言えるでしょう。

妊娠しやすい子宮内膜の厚さは、一般的に8~12mm(平均して10mm前後)とされています。生理不順、子宮内膜症などにより子宮内膜の厚さが薄い(または平均より厚い)と受精卵が着床しづらくなるということです。

生理の周期がいつも一定の女性は「タイミング法」での妊娠率が上がります。

自然妊娠を目指す場合、排卵日に合わせて精子を送り込むことが重要です。生理の周期が安定している女性だと排卵日の予測も立てやすいので、結果として妊娠しやすくなるのです。

この点に関しては以下の動画で詳しく説明していますので、ぜひご覧になってみてください。

動画のポイント
  • 自分の「低温期(生理~排卵までの期間)」「高温期(排卵~次の生理までの期間)」を知ることが大事
  • 生理周期と排卵日を考えて性行為をおこなう
  • 排卵のタイミングが分かれば妊娠しやすくなる

前述の通り、生理不順がない女性の場合は「排卵日」が予測しやすいので、自然と妊娠しやすいタイミングで性行為ができます。

毎月、生理のタイミングがバラバラの方だと排卵日が予測しづらいため「タイミング法」による自然妊娠の確率が下がるということです。

また、女性の場合はこれまでにクラミジアなどの感染症に罹ったことがあるかどうかも妊娠率に影響を与えます。

性感染症は、かゆみや痛みのような症状が問題であるだけではなく、感染症の種類によっては、もし治療をしなかった場合、不妊の原因となったり、神経や心臓などに深刻な合併症や後遺障害を残したりすることもあります。

引用:厚生労働省|性感染症

妊娠を希望する方で「自分がクラミジアに罹ったことがあるかどうか分からない場合」は、病院で検査を受けてみましょう。

すぐ妊娠出来る女性の特徴③喫煙・飲酒をしない

喫煙と飲酒は妊娠率を下げることが分かっています。そのため、タバコを吸わない女性やお酒を飲まない女性は必然的に妊娠しやすいと言えるのです。

非喫煙者の妊娠率は喫煙者よりも20%ほど高いという研究結果もあります。喫煙者(女性)が妊活を始めるのであれば、まずは禁煙を心掛けましょう。

飲酒はホルモンバランスが乱れる原因となります。過度にお酒を飲むと肝臓がアルコールの分解に力を使ってしまい、その分だけ女性ホルモンの分泌量が減り、結果として妊娠する機能が低下してしまうのです。

また、喫煙や飲酒は胎児に大きな悪影響を与えるため、妊活中から控えることをおすすめします。

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補足:妊娠しやすい男性の特徴について

パートナーである男性の状態によっても妊娠率は変わってきます。

女性と同じように若い男性ほど精子が元気なので妊娠しやすくなりますが、その他にも以下の点が重要となります。

妊娠しやすい男性の特徴とは
  • タバコを吸っていない(電子タバコを含む)
  • 定期的に射精または性行為をおこなっている
  • 一部のAGA治療薬を服用していない

紙タバコ・電子タバコを常習的に吸っている男性は「精子の数が減る」という研究結果があります。さらにタバコは体内の老化を促進させるため、喫煙者は精子の質も低下します。そのため、妊活をするならパートナー共々禁煙した方が賢明です。

また、精子は溜め込むほど古くなりますので、定期的に射精している男性の方が新鮮な精子を出せます。

そのほか、一部のAGA治療薬には割合は少ないものの性欲減退・勃起不全などの副作用があるという報告もされているため、妊活中は服用を避けた方が良いかもしれません。(主治医に要相談)

妊娠しにくい人・不妊になりやすい人・着床しにくい人の特徴について

ここからは妊娠しにくい人や不妊になりやすい人の特徴をご紹介していきます。

医学的根拠や色々な研究結果を基にしながら、それぞれの内容を解説していきます。

妊娠しにくい女性の特徴①年齢が35歳以上

先ほども説明した通り、女性は35歳を超えると妊娠率が低下します。実際には30歳以上から妊娠率が下がるものの、自然妊娠のしやすさを考えると35歳がひとつの目安と言えるでしょう。

女性の年齢と妊娠率については各国の研究機関やチームによって詳しく調査されています。研究ごとにパーセンテージの誤差が多少あるものの、多くの場合「35歳前後」から自然妊娠する確率が下がることが分かっています。

35歳前後、またはそれ以上の女性が妊娠するためには子宮・卵巣・卵子を若返らせることが重要です。

生殖機能を高める方法は様々ですが、まずは日頃の食生活から体内の若返りを図っていきましょう。

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妊娠しにくい女性の特徴②体重が標準の範囲を超える

近年の研究によれば、女性の体重は妊娠率に影響を与える可能性が高いということが分かっています。

参考:Extremities of body mass index and their association with pregnancy outcomes in women undergoing in vitro fertilization in the United States

上記の論文には体外受精をおこなった女性の体重と妊娠率の関係が記載されています。簡単にまとめると平均的な体重(BMIを基にする)の女性がもっとも妊娠率が高く、やせ型・肥満型の女性は妊娠率が下がるという結果になっています。

BMI(ビー・エム・アイ)とはBody Mass Indexの略で世界共通の肥満度の指標です。
身長と体重から簡単に測定することができ、標準値は「22」とされています。標準値の「22」に近いほど、さまざまな病気にかかるリスクが低いといわれています。

引用:女性の健康推進室ヘルスケアラボ(厚労省)|BMI測定

女性の適正BMI値は「18.5~25.0」です。妊娠・出産を考えるとBMI値20~21が理想的と言えますが、標準の範囲に入っていれば特に問題はありません。

BMI値が18.5未満、または25.0以上の場合は妊娠しにくいと考えられるため、食事や運動によってBMI値を標準の範囲に収めていきましょう。

なお、肥満体型の女性が妊活をおこなう場合には、以下の動画を参考にしてみてください。

動画のポイント
  • ぽっちゃり体型は「体温が低い」「体温が高い(または平均)」の2タイプに分かれる
  • 体温が低いタイプはエネルギー不足なので血流改善・ビタミン摂取を心掛ける
  • 体温が高いタイプは老廃物・排便(解毒)を意識して細胞内の消化を促す

体温が低いぼっちゃりタイプの人は血流が悪い可能性があります。そのため、血行を促進するためにもビタミン(特にE)を摂取しましょう。(血行が悪いと子宮や卵巣に十分な血液が届かない)

体温が高いぼっちゃりタイプの人は老廃物が溜まっている可能性が高いので、まずは便通を良くして腸内環境を整えましょう。体内にある古いタンパク質を新しいものと変えれば細胞が活性化されます。

卵子の材料もタンパク質です。老廃物(古いタンパク質)が溜まっている体内では新鮮で元気な卵子が作られないため、デトックスが必要となってきます。

妊娠しにくい女性の特徴③生理不順・生理痛がひどいなど

生理不順の女性は排卵日が予測しづらいため、結果として妊娠しにくいと言えます。また、生理痛がひどい場合には「子宮内膜症」が疑われます。

子宮内膜症が悪化すると着床に適切とされる子宮内膜の厚さを維持できないため、これもまた妊娠率低下の一因となってしまうのです。

生理不順の要因にはストレス・疲労・喫煙・飲酒・寝不足などが挙げられます。そのため、まずは生活習慣の見直しが大切と言えるでしょう。

なお、病院での検査で「子宮内膜が薄い」と言われた場合の原因・改善方法については以下の記事を参考にしてください。

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補足:なかなか妊娠しない人に見られる特徴について

色々な妊活方法を試してもなかなか妊娠しない人はいます。そういった方の主な特徴を以下にまとめてみました。

なかなか妊娠しない人の特徴
  • 35歳以上
  • 排卵日を把握していない
  • 性行為の回数と頻度が少ない
  • パートナーが喫煙者である
  • 甲状腺機能低下症の疑いがある

先ほどから伝えている通り、35歳以上の方は妊娠しづらい傾向にあるため、体内を若返らせる努力をしましょう。

そのほかの点で考えると、自身の排卵日を把握していないケースが多々あります。特に生理の周期が不安定な方だと排卵日を勘違いしたまま性行為をおこない、着床に至らないことも珍しくありません。

あとは性行為の回数と頻度は妊娠率に直結する部分です。単純に送り込まれる精子の量と頻度が増えれば、その分だけ妊娠する確率は上がります。

ただし、男性側が喫煙者の場合は精子の数や質が非喫煙者より劣ります。そのため、早期妊娠を希望するならパートナーに禁煙してもらいましょう。

女性が甲状腺機能低下症の場合、妊娠の準備に必要なホルモンの分泌量が下がり、結果として妊娠しづらくなる可能性も考えられます。

すぐ妊娠出来る人の特徴・不妊の原因などに関してよくある質問

ここからは妊娠しやすい人の特徴、不妊の原因などに関してよくある質問に答えていきます。

あまり他人には聞けないような悩みも取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠しやすいのは体質も関係ある?

「生理痛がひどくない」「生理の周期が安定している」といった体質は、妊娠のしやすさに関係していると言えます。

また、肥満になりにくい(太りにくい)というのも妊活においては有利な体質です。

日頃から適度な運動をおこない基礎代謝を上げれば太りにくい体質にはなれます。

簡単に子供ができるのは親からの遺伝?

親からの遺伝によって妊娠しやすい身体になる、または不妊になるといった研究データはありません。

ただし、近年の研究では腸内の環境が子宮内フローラに影響を与えるといった考え方も報告されています。

「赤ちゃんの腸内環境は母親の腸内環境の影響を受ける」⇒「およそ3歳までの間に腸内フローラの状態は決まる」⇒「大人になった女性の腸内フローラが自身の子宮内フローラに影響を与える(可能性がある)」

腸内や子宮内の細菌状態が妊娠率に関与することを考えれば、多少は遺伝という観点(または乳幼児期の育て方)も含まれるかもしれません。

いく(オルガスムス)と妊娠しやすいというのは本当?

いわゆる性行為中に女性側が「いく(=オルガスムスに達する)」と妊娠しやすいといった情報もネット上には流れています。

しかし、この情報には医学的根拠や証明するための研究データがありません。

とはいえ、女性が性行為中に快感を得て「頸管粘液」の分泌量が増えれば精子と卵子が出会いやすくなります。

体の相性が良いとすぐ妊娠出来る?

体の相性が良ければすぐに妊娠できるといった研究データはありません。そもそも体の相性というものが定義として曖昧なので、医学的・統計的に調べられないといった問題もあります。

しかし、前述のように女性側が性行為中に気持ち良さを感じられる相手であれば「頸管粘液」の分泌が促進され、卵管や子宮が受精・着床がしやすい状態となります。

なお、自然妊娠において重要なのは性行為の回数と頻度、そしてタイミングです。以下の動画で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

動画のポイント
  • 妊娠しにくい人におすすめしたい「4日連続の法則」
  • 排卵のタイミングにぴったり合わせることは難しい
  • 卵管に送る元気な精子の量を増やすことが大事

なかなか妊娠しない場合には性行為のタイミングを間違えている場合があります。また、排卵日がズレている可能性もあるため、とにかく送り込む精子の量を連続して増やすことが大事と言えるのです。

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妊活中に性行為1回で妊娠した人はいる?

当然、1回の性行為で妊娠する人もいます。「妊娠しやすい女性の特徴」でも解説しましたが、女性は年齢と共に妊娠率が下がります。

とはいえ、35歳や40歳を超えている方でも1年間での自然妊娠率は約35%~50%です。月経1周期あたりの妊娠率に直すと約5%~17%の確率で妊娠します。

20代女性(1周期あたり25%前後)と比べると確率は低いものの、30代後半~40代でも1回の性行為で妊娠する可能性はあるということです。

夫婦ともに問題なしで不妊の場合は何が原因?

夫婦ともに検査しても不妊の原因が分からないケースがあります。現代の医学でも、こうした「原因不明不妊」の明確な治療法は見つかっていません。

ただし、不妊の原因が分からなくても体外受精によって子供を授かったという事例は多々ありますので安心してください。

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ファンクショナルマッサージ治療室・茅ヶ崎院

ファンクショナルマッサージ治療室は神奈川県茅ケ崎市を中心に、横浜市や新宿区に5店舗を構える鍼灸院です。不妊の改善を目的とした指圧・鍼灸・マッサージなどの施術をおこなっています。

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すぐ妊娠出来る人の特徴を参考にしながら妊活を進めていきましょう

「すぐ妊娠出来る人の特徴とは?」をテーマにしながら、妊活に役立つ情報をご紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 妊娠率に大きく関わるのは年齢・体重・喫煙や飲酒の有無
  • 感染症の罹患歴も妊娠率に影響を与える
  • 生理の周期が安定している人ほど妊娠しやすい

年齢を変えることはできませんが、妊娠しやすい身体を目指すことは可能です。

ファンクショナルマッサージ治療室では鍼灸や指圧といった施術、食生活へのアドバイスによる体質改善サポートをおこなっています。妊活で悩んでいる方は、ぜひ一度当院までお越しください。

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