妊活中に豆乳は良くない?おすすめされる理由と注意点を解説

妊活豆乳良くない

「妊活中に豆乳を飲むのは良いのか?それとも良くないのか?」といった疑問を持つ方は少なくありません。

そこで、当記事では妊活女性が豆乳を飲むことによって得られるメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。

結論から言えば、豆乳を飲むこと自体に問題はありません。ただし、過度の摂取はホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があるため、豆乳を飲むのであれば1日あたりコップ1杯(約200ml)を目安にしましょう。

豆乳には良質なタンパク質に加え「エストロゲン」と似た構造の大豆イソフラボンが豊富に含まれています。

また、大豆イソフラボンと共に含まれるサポニンには抗酸化作用や自律神経を整える効果が期待できます。

こうした豆乳の基礎知識のほか、妊活中の女性におすすめの飲み物や注意すべき飲み物についても解説していますので、ぜひ最後までご覧になっていってください。

目次

妊活中に豆乳は良くない?メリットとデメリットを分かりやすく解説

ここでは豆乳に含まれている主な成分、妊活女性が飲むことによるメリット・デメリットをご紹介していきます。

これから妊活を始める方、すでに妊活をしている方はぜひ参考にしてみてください。

妊活女性におすすめしたい豆乳の主な成分

豆乳に含まれる主な成分は以下の通りです。

豆乳の主な成分
  • タンパク質
  • 大豆イソフラボン
  • 鉄分
  • カルシウム
  • 脂質(同量の牛乳より少ない)
  • 糖質(同量の牛乳より少ない)

※無調整豆乳の場合

ご存じの通り、豆乳の原料は大豆です。
大豆には赤身肉と同程度のタンパク質が含まれているため、昔から「畑の肉」と表現されています。

タンパク質は人間の身体を構成する上で必要不可欠な栄養素であり、女性ホルモンの正常な分泌も促してくれます。

大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と分子構造が似ていることから、植物性エストロゲンとも呼ばれます。

引用:厚生労働省HP|大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

エストロゲンは排卵前の低温期によく分泌される女性ホルモンです。
子宮内膜を正常な状態に保つ(厚くする)ために必要であり、分泌量が少ないと内膜が薄くなったり月経周期が乱れたりします。

大豆イソフラボンには、そんなエストロゲンと似た作用が期待できるため「妊活中の女性におすすめ」と言われているのです。

また、同量の豆乳と牛乳を比べた場合、豆乳の方が低脂質・低糖質なので太りにくいといった特徴があります。

牛乳と異なり、豆乳にはコレステロールが含まれていません。さらに主成分である大豆タンパク質には悪玉コレステロールの吸収を抑える効果があるため、総評として豆乳は健康に良い飲み物と言えます。

妊活中に豆乳を飲むメリットや効果

妊活中の女性が豆乳を飲むメリットは以下の通りです。

豆乳を飲むメリット
  • 良質なタンパク質を摂取できる(女性ホルモンや卵子の栄養源)
  • 植物性エストロゲンを補給できる(子宮内膜の改善)
  • 抗酸化作用が期待できる(老化の予防・卵子の質低下を予防)

「日本人の食事摂取基準(厚生労働省管轄)」を参考にすると、女性が1日あたりに摂取すべきタンパク質の量はだいたい60g前後とされています。(体重や運動量によって異なる)

豆乳は100ml中に約3.6gのタンパク質が含まれていますので、コップ1杯(200ml)の豆乳を飲むことで7.2gのタンパク質が取れる計算です。

これだけで1日に必要なタンパク質の1割以上を摂取できるため、食が細い方にもおすすめの飲み物と言えます。

また、前述の通り豆乳には植物性エストロゲン(大豆イソフラボン)が含まれています。

エストロゲンは排卵前までによく分泌され、子宮内膜を厚くする働きがある女性ホルモンです。

豆乳を飲むことで体内で生成されるエストロゲンの効果をサポートできる可能性もあります。

そのほか、最近の研究では豆乳(大豆イソフラボン)を摂取することで以下のようなメリットが生じることも分かってきました。

 統計処理に基づいた研究結果では、総大豆量とイソフラボン量の摂取が多い妊婦のグループほど、子どもが5歳になった時に、「落ち着きがない」などの問題がみられず、社交性もあると答えた。
 子どもの行動や人間関係についても、最も少ないグループ299人のうち60人が「問題がある」と答えたが、最も多く摂取したグループでは、300人中37人にとどまった。
 これまで大豆摂取による子どもの発達の影響については、議論が分かれていたが、妊娠中の大豆摂取が、幼児の多動問題に予防的であることが示せたという。

引用:読売新聞オンライン|妊娠中の大豆摂取多いほど、子の情緒安定や交友関係に好影響…愛媛大教授ら論文発表

こちらは、妊娠中に適切な量の大豆イソフラボンを摂取していると「子供の情緒安定(行動の落ち着き)に効果的」という内容の研究報告です。

妊活~妊娠までの流れを考えても、豆乳は女性にとってありがたい飲み物と言えるでしょう。

参考:厚生労働省HP|日本人の食事摂取基準(2020 年版)

妊活中に豆乳を飲むデメリットや注意点

妊娠中に豆乳を飲むデメリットや注意点は以下の通りです。

豆乳を飲むデメリットと注意点
  • 豆乳の飲み過ぎによるエストロゲン分泌量の低下(あくまで可能性)
  • 体温を下げる効果(身体の冷え)
  • 種類によっては太りやすい

豆乳を飲み過ぎると身体の中で「エストロゲンが足りている」という勘違いが起こり、本来分泌されるはずのエストロゲンが少なくなる可能性が考えられます。

また、豆乳(大豆)には体温を下げる効果があるため、身体の冷えに注意が必要です。

さらに市販されている豆乳の中には砂糖を加えたものも数多くあり、種類によっては太りやすいといったデメリットがあります。

そのため、妊活中に豆乳を飲む場合は原材料や主成分をチェックしながら商品を選びましょう。

1日に摂取する豆乳の量はコップ1杯分(200ml)をひとつの目安としてください。

参考:日本豆乳協会|豆乳を毎日飲んでも大丈夫?1日どのくらい飲めばいい?

なお、自然な状態でエストロゲンの分泌量を増やすためには、以下の点も大切です。

動画のポイント
  • 「エストロゲン」の正常な分泌を促す3つの方法
  • 「睡眠環境を整える」「運動で血流を良くする」「背中と肩の緊張を取る」
  • 春先から夏にかけて体温調整が難しいときに有効的

こちらの「子宮・妊活チャンネル」では妊活女性に役立つ様々な情報を配信していますので、ぜひご覧になってみてください。

妊活中の女性に豆乳以外でおすすめしたい飲み物やお茶

妊活中の女性におすすめしたい豆乳以外の飲み物は以下の通りです。

それぞれの特徴や効果などを解説していきます。

ルイボスティーなどのハーブティー

ルイボスティーにはポリフェノールや鉄分といった妊活女性に必要な栄養素が含まれています。

ルイボスティーの効果
  • 様々なポリフェノールによる高い抗酸化作用
  • 子宮や卵巣の環境を整えるミネラル(亜鉛やマグネシウムなど)が豊富
  • ノンカフェインなので妊活中でも安心

ルイボスティー以外ではミント系のハーブ、レモングラスなどを原料とするハーブティーがおすすめです。

ただし、どのハーブティーにおいても飲み過ぎは身体に良くありません。

ルイボスティーでは過剰摂取による下痢、そのほかカモミールやフィーバーフューなどのハーブティーには子宮収縮作用の恐れがあるため、妊活中~妊娠中の方は飲む量に気を付けてください。

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黒豆茶などの漢方茶

黒豆を原料とした漢方茶もおすすめの飲み物です。

黒豆茶の効果
  • 血行を促進させる効果(冷えの予防)
  • ポリフェノールによる抗酸化作用(卵子の老化を予防)
  • ノンカフェインなので妊活中でも安心

黒豆茶は茶葉から淹れる一般的なお茶とは異なり、原料が「黒大豆」なのでカフェインが含まれていません。

また、黒豆茶には高い抗酸化作用がある独自のポリフェノール(アントシアニン)が含まれています。

血行促進効果もありますので、妊活中の方にはおすすめの飲み物と言えるでしょう。

なお、いくつかの原料がブレンドされている漢方茶を飲む場合は、原料の内容・割合をよく確認してみてください。(カフェインの有無など)

妊活女性が気を付けたい市販の飲み物について

市販の飲み物(+食べ物)に関して、妊活中の女性に気を付けてもらいたいことを動画でまとめました。

動画のポイント
  • 妊活中に摂取しない方が良い食べ物・飲み物3選
  • 「揚げ物」「果糖ぶどう糖液糖」「カフェイン+甘味」
  • 卵子の質を下げてしまう恐れがある

飲み物だけに絞ると、とにかく「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」が含まれているジュースなどは控えるようにしましょう。

ぶどう糖果糖液糖が入っている飲料を摂取すると、血糖値が急激に上がってしまい糖化ストレスの原因となります。

糖化ストレスは「ホルモンバランスの乱れ」「卵子の老化」を促進させますので、妊活中の方にとっては悪影響になるということです。

無調整豆乳には砂糖が含まれていないため、急激に血糖値が上がりません。こうした点からも豆乳は妊活中の方におすすめと言えるのです。

妊活中の食事・飲み物の相談はファンクショナルマッサージ治療室まで

オンライン相談会トップ画像

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「妊活中に豆乳を飲むのは良くない?」という疑問をテーマにしながら、妊活に役立つ情報を色々とご紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 豆乳は妊活中の女性におすすめの飲み物
  • ただし飲み過ぎには注意が必要(1日200mlがひとつの目安)
  • できるだけ余計な糖分が入っていない商品を選ぶこと

漠然と「豆乳は身体に良い」といった知識を持っていたとしても、それを妊活に役立てるためにはもう一歩進んだ情報が必要です。

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