- 妊活をしていてストレスを感じることがある
- 他の人も同じようなストレスを感じているか知りたい
- 妊活ストレスの対処法を知りたい
この記事ではご覧のような方に向けて「どういったことが妊活のストレスになっているのか」を解説していきます。
妊活中は自分でも知らない間にストレスを溜め込むことが多く、自覚しないまま不妊うつになる方も少なくありません。
早期の妊娠を希望する場合は、自身のメンタルケアも念頭に置いておきましょう。
参考:国立成育医療研究センター|体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり
ストレスは妊活の大敵です。ストレスフルな状態になると身体が本能的に妊娠活動をストップさせてしまうこともあります。
ここではストレスが妊活に与える影響、多くの方が不安や心配に思っていることをまとめました。自分でも気付かぬうちに溜め込んでいたストレスをセルフチェック(=認識)して、できるだけ早めの対処を心掛けてみてましょう。
ストレスが妊活や妊娠に与える影響とは?
妊活中にストレスを溜め込み過ぎると妊娠しづらくなるという話を聞いたことがある人も少なくないと思います。
もちろん100%の確率で「ストレスフルな方=妊娠しない」とは言い切れませんが、実際にストレスが溜まると着床率が下がるといった研究報告はあります。
そのため、妊活においてはストレスを上手く解消することが非常に重要です。
一般的なデータとして1回の体外受精での妊娠率は約20-25パーセントといわれています。2回の体外受精で妊娠に至らないからといって妊娠率が悪いとはいえません。胚移植後、安静にしなかったからといって妊娠率が低下するとういうはっきりとしたエビデンスはありません。しかしストレスが子宮内膜に影響し、着床の妨げになるという報告はありますので必ずしも関係ないとは言えません。
引用:愛知県不妊専門相談センター(名古屋大学)|不妊・不育相談Q&A
なお、以下の動画では「なぜストレスが溜まると妊娠しづらくなるのか?」を説明していますので、ぜひご覧になってみてください。
- ストレスが掛かるとエストロゲンの分泌が滞る(卵子の成長にも影響)
- 情報空間(脳)・物理空間(肉体や筋肉)のストレスを軽減させることが大切
- 脳のストレスには呼吸法、身体のストレスにはストレッチ
ストレス過多の状態になると本能的に「いまは妊娠する状況ではない」と判断し、エストロゲンなど女性ホルモンの合成や分泌が滞ります。
エストロゲンは子宮内膜や卵子の成長に関わってくる女性ホルモンです。当然、女性ホルモンのバランスが乱れれば妊娠しづらくなりますので、妊活においては不利な状況と言えます。
前述の通り、ストレスを解消することも大事ですが、同じくらい大切なのは「どういったことが妊活のストレスになるのか」を理解することです。
ストレスの要因が分かれば、その要因を「遠ざける」「回避する」といった対処行動に移せます。
妊活ストレスチェック|多くの方が抱える不安や心配とは?
ここでは多くの妊活女性が不安や心配に感じていることをまとめました。
体外受精などの高度不妊治療を受ける女性約500名を対象とした疫学調査のデータを用いて、治療開始初期(主にこれから治療を開始する方、採卵2回までの方)の調査参加者のメンタルヘルスやQuality of life(QOL:生活の質)の状況を分析しました。
引用:国立成育医療研究センター|体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり
その結果、軽度以上の抑うつ症状ありと判定された調査参加者の割合は、54%でした。また、不安が高まっている状況と判定された割合も、39%と高い割合となっていました。
ご覧のように半分程度の方は不妊治療を始める段階から心に不安を抱えています。
不妊治療や妊活を進めていくとさらに精神を病んでしまうケースも少なくないため、早めのセルフケアを心掛けてみてください。
SNSや周りからの声によるストレス
近年の研究ではSNSの利用頻度が高い人ほどうつ病になりやすいといったデータがあります。
人間は他人と比べることで自分の社会的価値を計ろうとしますが、自己肯定感が低い方の場合はSNSの利用がメンタルヘルスに悪影響を与えてしまいます。
特になかなか妊娠できない方だと「知り合いの子供の画像」「友人の妊娠・出産報告」などがストレス要因になるかもしれません。
また、SNSだけでなく現実世界での周りの声もストレスを感じる要因のひとつです。相手が何気なく発した「そろそろ子供つくらないの?」「2人目はまだ?」といった一言が心の負担になることもあります。
他人の行動や言動によってストレスを受けやすい方は、ひとまずSNSの利用を控え、自分の現状に理解ある人との交流を図ってみましょう。
参考:医療法人社団 平成医会|SNSとメンタルヘルスとの関連
食事の制限やダイエットによるストレス
適正体重よりも肥満気味の場合は妊娠率や出生率だけでなく、早産や流産のリスクも上がります。そのため、妊活女性の中には食事制限やダイエットをおこなう方が多々います。
低体重状態では標準体重と比べて妊娠率・出生率の低下がみられ、低出生体重児・早産のリスクの増加との関係が示唆されています。
引用:京野アートクリニック高輪|BMI値が妊娠転帰に与える影響
肥満状態では妊娠率・出生率の低下、低出生体重児・早産・流産リスクの上昇など、ほぼ全ての結果で悪影響を及ぼしていることがわかりました。
もちろん適正体重に戻すためにはダイエットが必要です。しかし、ダイエットの仕方が自分に合っていない場合は過度のストレスを感じてしまいます。
また、食事を制限するダイエットだと妊活や妊娠後に必要な栄養素が不足してしまう恐れがあるため、おすすめはしません。
体重を落としたい方は専門家の意見を聞き、適切な食生活と適度な運動でダイエットを成功させましょう。
不妊治療に掛かる金銭的ストレス
潤沢な貯蓄がある方でも不妊治療に掛かる出費はストレスの原因となります。共働きで貯蓄が少ない夫婦だとなおさら大きな負担になってしまうはずです。
妊活ではこうした金銭的な部分もストレスの要因となってしまいます。
特に科学的な不妊治療をおこなう場合には相応の費用が掛かりますので、あらかじめ収入とのバランスを計算しておくことが重要です。
厚生労働省は29日、不妊治療の実態に関する調査結果を発表した。体外受精にかかる費用は1回当たり平均で約50万円だった。
引用:日本経済新聞|体外受精、1回平均50万円 厚労省が調査
仕事と家事の両立からくるストレス
夫婦共働きの場合は仕事と家事の両立からくるストレスもあります。
いまでは男性側も家事を手伝う家庭が増えていますが、やはり女性が家事の大半を担うケースも少なくありません。
パートナーに相談できないまま我慢して家事をする女性もいると思いますが、ストレスを感じるようであれば早めに伝えて負担を減らしましょう。(妊活をしているのであればなおさら)
また、職場での対人関係でストレスを抱えている場合、妊活と仕事の優先度をあらためて見直してみることも大切です。
妊活の効果が出ない焦りからくるストレス
妊活で多いのは、なかなか効果が出ないことによるストレスです。妊活の期間が長引くほど焦りがストレスへと変わり、余計に妊娠しづらい状態となってしまいます。
人間はストレスが溜まると自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れてしまいます。そのため、まずは自律神経が正常に働くような生活リズムを心掛けてみてください。
- 血流が悪いと卵巣の働きも落ちてしまう(栄養や酸素が十分に届かない)
- 血流は自律神経によってコントロールされている
- ストレス過多の状態だと卵巣や子宮ではなく筋肉にエネルギーが使われてしまう(卵子の質が低下)
血流が改善されれば自然と自律神経が整っていきます。ストレッチや入浴などで血流を促すことが妊活にも役立ちますので、ぜひ試してみてください。
妊活ストレスはセルフチェックで早めに対処
ここからは妊活ストレスが溜まっている方に向けて、知っておくべきポイントやストレスの解消法を紹介していきます。
ストレス過多の状態が続くと「不妊うつ」になってしまう恐れがあるため、セルフチェックからの早めの対処を心掛けてみてください。
不妊・妊活うつになってしまう前に
以前から「産後うつ」という言葉はありましたが、近年では「不妊うつ」「妊活うつ」といった言葉も見聞きするようになりました。
なかなか妊娠できない女性、または流産や死産によって精神的ダメージを負い「不妊うつ」になる方もいます。
うつ病は回復までに時間が掛かる精神疾患です。妊活だけでなくその後の人生にも影響を与える可能性が高いため、早期の対応が重要となってきます。
重度のうつ病になる前にパートナーと話し合い、妊活への取り組み方やスタンスを決めていきましょう。
適度な運動と十分な睡眠時間
妊活のストレスで不妊うつにならないためには「適度な運動」と「十分な睡眠時間」が必要となってきます。
運動療法はその種類に関わらず、うつ病を改善するのに有用である、また、ウォーキングやヨガなど、低・中度の強度の運動であっても効果を期待できるが、運動の強度を高めると、さらに効果を高められることが分かった。
引用:公益財団法人 東京都医学総合研究所|うつ病に対する運動療法の有効性
上記の通り、運動はうつ病の改善に効果的な方法であり、その有効性も認められています。
うつ病の前段階であればメンタルヘルスの予防にもなりますので、妊活中はウォーキングやヨガなどを取り入れてみましょう。
複数の調査研究から、7時間前後の睡眠時間の人が、生活習慣病やうつ病の発症および死亡に至る危険性が最も低く、これより長い睡眠、短い睡眠のいずれもこれらの危険性を増加させることから、成人においておおよそ6~8時間が適正睡眠時間と考えられています
引用:厚生労働省HP|睡眠の生理的基本特徴
また、適正な睡眠時間(平均6~8時間)を確保することもストレス解消(うつ病の予防)の効果が高いので、参考にしてみてください。
食事でストレスを溜め込まないことも大切
先ほども触れましたが、食事に関するストレスを溜め込むのはできるだけ避けましょう。
特にストレスで血糖値が上がりやすくなるのは妊活に対して悪影響です。
- ストレスが掛かると肝臓や副腎の負担が大きくなる(血糖値が上がる)
- 肝臓や副腎の負担は胃(消化器)にも悪影響を与える
- 胃のストレスを軽減するには脛の前あたりを伸ばすストレッチが効果的
肝臓・副腎・胃への負担を軽減させることが結果として女性ホルモンの分泌・卵子の質アップに繋がっていきます。そのためにも適度な運動・ストレッチ・マッサージが重要になってくるということです。
妊活のストレスに悩んだらファンクショナルマッサージ治療室まで
ファンクショナルマッサージ治療室では鍼灸・骨盤矯正・マッサージなどの施術に加え、ひとりひとりに合わせた食生活へのアドバイスやカウンセリングもおこなっています。
また、ストレスを上手く解消するためのストレッチやツボ押しの仕方などもお伝えしていますので、妊活で悩んでいる方は当院にご相談ください。
もちろん当院まで距離があり通えない方も多いと思いますが、そんな方のためにオンラインで参加できる「妊活お悩み相談会」も実施中です。
ファンクショナルマッサージ治療室の妊活お悩み相談会
ファンクショナルマッサージ治療室は不妊専門の鍼灸院です。これまで15年以上にわたり培ってきた妊活に役立つ知識や経験を多くの方に知ってもらうためにオンライン形式での相談会を開催しています。
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※自社商品やサービスをおすすめすることはありますが、まったく強制感はありません。
自分ひとりで妊活に悩み、ストレスを抱えている方はぜひ相談会に参加してみてください。きっと抱えている疑問や悩みが解消されるはずです。
ファンクショナルマッサージ治療室とは
ファンクショナルマッサージ治療室は東洋医学と西洋医学を組み合わせた不妊改善プログラムを提供する鍼灸院です。
現在は神奈川県茅ケ崎市を中心として、横浜や新宿といった地域に5店舗を構えています。
15年以上の年月をかけて培ってきた独自の理論と施術によって、妊娠しやすい身体作りをサポートすることが当院の役割です。
実際、当院に通われた方の妊娠率は全年齢で約90%、40代以上に限定しても85%と高い数値となっています。
これまでに様々な不妊治療を施しても成果が出なかった方、年齢により妊娠を諦めそうになっている方は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。
妊活ストレスを早めにチェック|心配や不安を取り除くことが大事
知らない間に溜め込んでしまっている妊活時のストレスやセルフチェックの意味などを解説してきました。
- 妊活中にストレスを溜め込むと余計に妊娠しづらくなる
- 妊活ストレスには色々な要因がある
- 不妊うつ・妊活うつの予防には適度な運動と十分な睡眠が効果的
長引く妊活でストレスフルな状態になっている方は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室の「妊活お悩み相談会」に参加してみてください。
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