- 妊活中にお酒は絶対NGなの?
- 受精から着床までの間に飲酒するとどうなるの?
- 妊娠に気付かずお酒を飲んでしまった場合はどうすれば良い?
この記事では妊活中の女性が気になっている上記のような疑問を解消していきます。
結論から伝えますが、妊活中~妊娠中にお酒を飲むことは推奨しません。妊活中においては妊娠率を下げる恐れがあり、妊娠中は胎児の健康に悪影響を与える可能性が高いからです。
心の健康のためにお酒を嗜む方もいますが、適量の飲酒であれば自身の健康への被害は特にありません。しかし、妊活中や妊娠中の飲酒は生まれてくる赤ちゃんのために良くないことが分かっています。
ここでは、妊活~妊娠期に飲酒を控えた方が良い理由やお酒を飲んだ場合の胎児への影響について詳しくまとめました。これから妊娠を予定している方、すでにご懐妊されている方はぜひこちらの内容をご覧になっていってください。
「着床しやすい身体を目指したい」「卵子の質を上げたい」
こうした望みを叶えるためには体内の酸化ストレスを抑えることが重要です。
GYNECO LABOの「抗酸化サプリメント」は抗酸化作用に優れた天然のビタミンCやビタミンE
さらにグルタチオン含有酵母を加えたサプリメントとなります。
日々のストレス・寝不足・紫外線・飲酒・喫煙など
酸化ストレスが溜まる原因は様々です。
身体の内側から改善して妊娠を目指すなら
ぜひGYNECO LABOのサプリメントを試してみてください。
抗酸化サプリメントを詳しく見る
妊活中は受精から着床までの間だけでなく飲酒を控えるべき【妊娠後もNG】
妊活中は受精から着床の間だけでなく、できれば全期間において飲酒は避けるべきと言えます。
冒頭でも伝えた通り、妊活中にお酒を飲むと妊娠する確率が減ってしまう可能性があるからです。
お酒を分解する能力は個人によって異なります。少量の飲酒であれば身体に影響が出ない方もいますが、ここではすべての妊活女性を対象としているため「お酒は控えるべき」としています。
また、妊娠後はどんな方であっても飲酒は避けましょう。この点も含めて、それぞれの理由を説明していきます。
妊活中に飲酒を控えた方が良い理由
「飲酒によって肝臓の働きが悪くなり、結果として女性ホルモンのバランスが乱れる」というのが、妊活中にお酒を控えた方が良い理由です。
アルコールは肝臓で分解されますが、肝臓には他にもたくさんの役割があります。そのうち、妊活に関わってくるのは「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンとLDL(悪玉コレステロール)のバランスです。
エストロゲンには肝臓から排出されるLDLを抑制する働きがありますが、LDLはアルコールによって数を減らすため平常時と飲酒時ではエストロゲンとのバランスが崩れてしまうということです。
また、アルコールと水分を大量に摂取するとむくみを引き起こし、正常な細胞が壊れてしまいます。当然、破壊される細胞の中には子宮や卵子なども関わってくるため、妊活に良い影響を与えないと考えられるのです。
この点については動画でも解説していますので、一度ご覧になってみてください。
- 飲酒翌日にむくみが出るような方はお酒が妊活のマイナス要素になりやすい(特に顔のむくみ)
- アルコールの分解に代謝機能を使うことで細胞が壊れる(炎症反応)
- 体質によっては飲酒することで妊娠しづらくなる
普段、お酒を飲んだ翌日に顔がむくむ方は体質的にアルコールが合わない可能性があります。(普通に飲酒を楽しむ分には問題ないのですが、妊活中という条件下では控えた方が良いと言えるでしょう)
妊娠中に飲酒を控えるべき理由
「妊娠中に飲酒すると胎児の健康に悪影響を与える可能性が高い」というのが、妊婦さんがお酒を控えるべき理由です。
どういった悪影響が出るかは後ほど詳しく解説していますが、簡単にまとめると知的能力に関わる障害・奇形・流産などのリスクが高まります。
こうした症状を持つ子供が生まれる割合は1~2万人に1人とされているものの、母親が飲酒・喫煙をすることで確率が上がることは分かっています。
妊娠初期のころに継続して飲酒すると新生児の奇形リスクが高まり、妊娠末期における飲酒では知的能力障害を引き起こす可能性が高まる(または強い関連性がある)とされていますので注意しましょう。
参考:厚生労働省HP|-たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう-
受精から着床までの間に飲酒するとどうなる?妊活女性が気になる9つの疑問を解消
ここからは妊活中の女性が気になる「飲酒に関する9つの疑問」を解消していきます。
日頃からお酒を飲むことが多い女性で、これから妊娠を計画している方はぜひご覧になっておいてください。
①毎日飲酒している女性は妊娠しにくい?
飲酒と妊娠率の関係性については色々な研究結果や論文が出されていますが、そうしたデータをまとめると以下のようなことが分かってきます。
・男女問わずアルコール摂取量が多い場合、妊娠率が下がる可能性がある
・ただし、摂取量が適度な場合は妊娠率に変化は見られない(という研究結果もある)
・確定的ではないが、飲酒は妊娠率に影響を与える可能性が高い
不妊の原因についてはいまだに解明されていない部分がたくさんあります。
しかし、少しでも妊娠率を低下させる要因となるのであれば、飲酒は控えた方が良いと言えるでしょう。
- 飲酒することで妊娠率が下がるといった論文もある(約18%低下)
- アルコールの処理によって肝臓の働きが悪くなりアミノ酸の合成能力が低下する
- 胎児に必要な栄養素などが不足する
上の動画では妊娠と飲酒に関する論文をベースに「妊活中の女性が知っておきたいこと」を解説しています。
お酒を飲むと肝臓の働きが鈍化し、身体を構成するためのアミノ酸の合成能力が下がってしまいます。
妊娠中の場合は胎児が必要とする栄養素が不足してしまいますので、どちらにしても良いことはないと言えるのです。
②妊活中にアルコールを飲むと身体にどんな影響が出る?
妊活中の女性がアルコールを摂取すると「低血糖の状態になる」「エストロゲン(女性らしい身体作りに必要なホルモン)のバランスが乱れる」「睡眠の質が低下する」といった影響が出ます。
どれも妊娠の準備としてはマイナス要素なので、妊活中は飲酒を控えた方が賢明と言えるでしょう。
なお、こちらに関しても動画で分かりやすく解説していますのでご覧になってみてください。
- 飲酒すると肝臓の働きが鈍化し低血糖になりやすい
- LDLコレステロールの生産が低下しエストロゲン(女性ホルモン)のバランスが乱れる
- 飲酒によって睡眠の質が下がることもある
③妊活中にお酒を飲んでしまったらどうすれば良い?
妊活中にお酒を飲んでも健康に被害が出ることはありません。ただし、前述の通り妊娠率が下がる可能性はあります。
アルコール摂取量が過度でなければ「飲酒によって妊娠できなくなる」といったリスクもありませんが、早期妊娠を望む方はお酒を控えてください。
「過度な摂取量」については明確な定義が決まっていません。アルコールの分解能力は人によって変わるため、1日に何杯まで(アルコール〇〇ミリまで)なら大丈夫といった線引きもないということになります。
④妊活中は排卵日周辺でのお酒を控えた方が良い?
妊活をしているのであれば、排卵日周辺でお酒を飲むのは控えましょう。
先ほども解説しましたが、アルコールを摂取すると女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」のバランスが乱れます。
エストロゲンは受精卵がたどり着く「子宮内膜」の組織を増殖してくれるホルモンです。エストロゲンの分泌量が乱れて子宮の状態が低下すれば、着床にも悪影響を与える可能性が出てきてしまいます。
また、お酒を飲み続けていると基礎体温が上がってしまい、排卵日が分かりにくくなるといったデメリットもあります。
⑤妊活中はお酒をいつからやめるべき?
いつからお酒をやめるべきといった明確な時期は決まっていません。
とはいえ、これまで解説してきた通り「妊活に対して飲酒が良い影響を与えることはほぼない」ので、妊娠したいと考えるようになったらお酒を控えていきましょう。
妊活中のストレスを軽減するために少量のお酒を飲むことは問題ないと考えられるため、その点に配慮した上で上記では「飲酒の良い影響=ほぼない(少しはプラス要素がある)」と答えています。
ただし、妊娠の可能性がある時期(性交後)は飲酒を避けてください。妊娠の初期段階でも胎児にとってアルコールは各リスクの危険要因となります。
⑥妊活女性でも生理中はお酒を飲んで大丈夫?
「妊娠する可能性がない生理中ならお酒を飲んでも大丈夫?」といった疑問を持つ方もいますが、生理中は経血によって血液が失われるため「貧血」になりやすい状態です。
そこにアルコールを摂取すると心拍数の増加・血液循環の促進が起こり、より貧血がひどくなってしまいます。
また、生理前や生理中の体調不良を悪化させる可能性もありますので、妊娠率に関わらず飲酒は避けた方が良いと言えるでしょう。
⑦妊活中にお酒を飲んで良いタイミングはある?
「飲酒によって妊娠率が下がる可能性は否定できない」ということを考えると、どうしても妊活中はお酒を控えるべきといった答えになってしまいます。
男女とも、加齢により妊娠する・させる力(妊孕性)が低下することが分かっています。女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率は減り、35歳を過ぎると著明な低下を来たします。加齢により子宮内膜症などの合併が増えること、卵子の質の低下が起こることが妊孕性低下の原因と考えられています。
引用:日本産科婦人科学会|不妊症 加齢による影響
特に30代後半~40代以上の女性は妊娠するための力が衰えてくるため、妊娠のチャンスを逃したくないのであれば我慢した方が良いと言えます。
⑧妊活中にお酒以外で気をつけるべき飲み物は?
妊活中にお酒以外で気をつけるべき飲み物は、コーヒー・緑茶・エナジードリンクといったカフェインを含むものです。過度にカフェインを摂取すると卵子の質が低下する恐れがありますので、妊活中はできるだけ控えましょう。
なお、カフェインは精子に対しても悪影響を与える可能性が指摘されているため、男性側も摂取量には気をつけた方が良いと言えます。
⑨妊活中に飲んでも良い飲み物は?
妊活中に飲んでも良い飲み物としては、ルイボスティー・ハーブティー・麦茶・黒豆茶・タンポポ茶などが挙げられます。
これらの飲み物はすべてノンカフェイン飲料です。中でもルイボスティーは高い抗酸化作用を持つことで知られています。(ただし妊娠後は摂取量に注意が必要)
カフェインとアルコールを含んでいないものであれば妊活中に飲んでも問題はありません。とはいえ、冷たい飲み物をたくさん飲むと「冷え」「血行不良」を引き起こす原因となるため、できれば温かい飲み物を選ぶようにしましょう。
妊活中の女性に知ってもらいたい飲酒が胎児に与える影響
妊娠中にお酒を飲むと胎児の健康を害する可能性が上がります。
特に摂取量が多い場合は、新生児の「知的能力障害」「中枢神経系の障害」「顔面の奇形化」などのリスクが著しく高まりますので、十分な注意が必要です。
胎児性アルコール・スペクトラム障害
胎児性アルコール・スペクトラム障害とは、妊娠中のアルコール摂取によって新生児が発症する病気や障害の総称です。
次に解説する「胎児性アルコール症候群」もそのうちのひとつであり、症状は多岐にわたります。なお、胎児性アルコール・スペクトラム障害に治療法はありません。
飲酒を控えることしか対策・予防ができないため、妊娠が分かった段階からアルコールを摂取しないよう心掛けてください。
胎児性アルコール症候群
胎児性アルコール・スペクトラム障害の中でも代表的なものが「胎児性アルコール症候群」です。
- 顔面の奇形化
- 成長・発達の遅れ
- 中枢神経系の障害
妊娠中の女性が継続してアルコールを摂取していると、新生児の知的能力に障害が出る可能性が高まります。
妊娠中の飲酒は、胎児性アルコール症候群(アルコールの影響で胎児に脳の発達障害等がおこる疾患)や発育障害を引き起こすことが指摘されており、妊娠中は飲酒をしないことが求められる。また、出産後も授乳中は飲酒を控えることが望ましい。
引用:厚生労働省HP|アルコール健康障害対策推進基本計画
子供に障害が出ることを避けたいのであれば、妊活中~妊娠中の間はお酒を控えましょう。
流産・死産のリスク
「日本産婦人科医会|飲酒、喫煙と先天異常」を参考にすれば、妊娠中に過度のアルコールを摂取すると先天異常だけでなく流産・死産のリスクが上がることも分かっています。
1日あたりのアルコール摂取量が15ml未満(350mlビール1缶相当)の場合、胎児への影響は少ないといった報告もあるようです。ただし、これには母親の体質や飲酒パターンも関係してくるため、どちらにしても妊娠中はお酒を飲まない方が良いという結論に達します。
これから妊活をおこなう方、めでたくご懐妊された方はこうした情報もしっかりと理解しておいてください。
妊活中の受精から着床までをサポートするファンクショナルマッサージ治療室
ファンクショナルマッサージ治療室(以下、当院)では、妊娠しやすい身体作りを目的としたマッサージ・整体・鍼灸などの施術をおこなっています。
これまでにサポートしてきた妊活女性は6,000人を超え、数多くの方がご卒業(ご懐妊)されています。
- 妊活専門鍼灸院としての実績17年以上
- 年間の妊活サポート人数300人以上
- 女性鍼灸師が多数在籍
- 40歳以上の妊娠率85%
- ご懐妊された方の最高年齢51歳
17年間の活動の中で培った技術や知識を「オンライン相談会(完全無料)」という形で発信しているところも当院の特徴です。オンライン相談会に関しては一切費用が掛かりません。
映像・音声OFFの状態でもご参加いただけますので、匿名性が守られた環境となっています。また、何か質問がある場合はチャット形式で受け答えが可能です。
これから妊活をしていく中で不安に感じる部分がある、分からないことがあるといった方はぜひ「オンライン相談会(完全無料)」にご参加ください。
不妊治療専門の講師やプロの鍼灸師がひとつひとつの疑問を丁寧に解消していきます。