FSHの数値を下げる食べ物とは?ホルモンバランスを整える運動・ツボを解説

FSH下げる食べ物
  • FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が高いと妊娠しづらい?
  • FSHの数値を下げる食べ物はある?
  • FSHを下げる運動やツボは?

この記事ではご覧のような疑問や悩みを抱える妊活女性に向けて、FSHの数値を下げる方法や考え方を紹介していきます。

FSHは、卵巣に対してエストロゲンの分泌を促す役割を持ったホルモンです。妊娠に関わるホルモンの分泌や卵胞の成長を促進するために生成されることから「卵胞刺激ホルモン」と呼ばれています。

妊娠には欠かせないホルモンの一種となりますが、このFSHの数値が高すぎると逆に妊娠しづらいことが分かっています。こうした点から、FSHは妊活において妊娠のしやすさを計るひとつの基準に用いられています。

ここではそんなFSHの数値が高まる原因や数値を下げるために役立つ食べ物・運動・ツボなどを詳しくまとめました。

病院での検査で「FSHが高い」と言われた方、普段の生活からFSHの数値を改善したい方は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

目次

FSH(卵胞刺激ホルモン)とは?

FSHの数値が高くても妊娠自体は可能とされていますが、やはり適切な数値であるほど妊娠はしやすくなります。

そこで、まずはFSHの働きと基準値、FSHの数値が高まる原因について見ていきましょう。

30代~40代以上の女性で妊活をおこなっている方はこちらをぜひご覧ください。

FSH(卵胞刺激ホルモン)の働きと基準値

FSHは脳の下垂体から分泌されるホルモンの一種です。

男女ともに生殖機能を成熟させるために必要なホルモンであり、女性においてはエストロゲンの分泌と卵胞の成長を促す役割を持っています。

卵巣機能が低下すると身体が「女性ホルモンが不足している」「卵胞の成長が滞っている」と判断し、多量のFSHを分泌し始めます。FSHの量が多くなると余計に卵巣の反応が低下するため、結果として悪循環に陥ってしまうということです。

以上の観点からも、妊活においてはFSHの数値を適正の範囲内に維持することが大切と言えます。そんなFSHの基準値は以下の通りです。

FSH(卵胞刺激ホルモン)の基準数値について
  • FSHの基準値は「3.5〜10mIU/ml」
  • 加齢に伴い「20~40mIU/ml程度」まで上昇することは珍しくない
  • ただし「40mIU/ml以上」の場合は卵巣性無月経を疑うこともある

参考:日本産婦人科学会|月経周期と女性ホルモンのメカニズム

ご覧の通り、FSHの基準値は3.5~10です。この範囲内であれば卵巣機能が正常に働いていると判断され、妊娠しやすい状態と言えます。

また、FSHの数値は加齢と共に上昇する傾向にあり、20~40程度まで上がったとしてもそれほど珍しいことではありません。ただし、40以上になると卵巣に問題がある可能性が出てくるため、早い段階で詳細な検査を受けることを推奨します。

FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が高まる原因

FSHの数値が高まる原因は大きく分けて「加齢」「自律神経の乱れ」の2つです。

加齢によって身体が老化し、卵巣機能が低下するとFSHの分泌量が多くなります。これは誰でも同じ条件です。

もうひとつの自律神経の乱れは、その人の生活習慣によって程度が変わってきます。

自律神経の乱れを引き起こす主な原因
  • 日頃のストレス
  • 睡眠不足
  • 体の冷え
  • 偏った食生活
  • 飲酒や喫煙

いわゆる健康的ではない生活を送っていると自律神経が疲弊し、FSHの分泌を司る下垂体の働きが乱れて数値が高まるといったイメージです。

飲酒や喫煙が妊活に悪影響を与えることは誰でも分かる部分だと思いますが、そのほかのストレス・睡眠不足・冷えも自律神経の作用に大きく関わってきます。

ストレスが直接的に不妊の原因となることはありませんが、卵巣機能の低下や生理不順を引き起こす一因になる可能性はあります。

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FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げるための考え方

FSHの数値を下げるためには自律神経を正常な状態に戻すことが必要です。また、妊娠しやすい身体づくりでは体質の改善も求められます。

動画のポイント
  • 30代後半~40代の妊活では自律神経を整えることが大切
  • 「腸」⇒「肝臓」⇒「ホルモンバランス」の順番で改善していく
  • FSHの数値が気になる場合はとにかく腸・肝臓の働きを意識する

いまのところFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が20程度の方でも体質や自律神経を改善することで妊娠率は上がっていきます。中には同数値100の状態から妊娠を叶えた方もいますので、諦めることはいっさいありません。

体質や自律神経を改善する上で重要となるのが腸と肝臓です。

栄養素を吸収する腸ホルモンの代謝や生成に関わる肝臓の調子が悪いと、いくら妊活に役立つ食べ物・サプリメント・ホルモン剤を利用しても良い効果が発揮されません。そのためホルモンバランスを整えたい場合は、まず先に腸・肝臓の状態を改善しましょう。

内臓の調子やホルモンの分泌量に関与するのが「自律神経」となりますが、自律神経の働きを正常な形にするためには何より「睡眠」が大切となります。

日頃の睡眠時間によって妊娠率が変わるといった研究報告もありますので、妊活中の方は平均7~8時間の睡眠を心掛けてみてください。

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FSHを下げる食べ物や運動について

ここからはFSHの数値を下げるために役立つ食べ物や運動について解説していきます。

食事や運動は生活習慣に含まれる部分です。日頃の食事や運動を見直すことで腸・肝臓の調子が整い、自律神経の正常化に繋がっていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

FSHを下げる食べ物

コレを食べればFSHの数値が劇的に下がるといった食べ物はありません。

重要なのは卵巣の改善に役立つ栄養素が含まれている食事を摂ることです。

そもそもFSHが高まるのは「偏った食生活」⇒「卵巣に必要な栄養が不足」⇒「卵巣機能が低下」⇒「卵巣を助けるためにFSHが増加(+自律神経の乱れ)」といった流れがあるからです。

卵巣機能の向上に効果的な栄養素を意識的に摂れば、結果としてFSHの低下に繋がっていきます。

スクロールできます
栄養素効果・特徴主な食材
ビタミンC酸化ストレスの抑制
抗酸化作用による疲労回復
アセロラ
ケール
グァバなど
ビタミンD免疫機能の改善効果
カルシウムの吸収をサポート
サバ
シラス
シイタケなど
ビタミンE卵巣や子宮周りの血行促進
抗酸化作用と抗炎症作用
ナッツ類
ブロッコリー
オリーブオイルなど
鉄分赤血球の元となる栄養素
貧血の予防効果
ひじき
レバー
赤身の肉や魚など
タンパク質卵巣や卵子の細胞を構成
筋肉量と基礎代謝の向上
鶏ムネ肉やササミ
大豆食品
プロテインなど

上記のうち、特に重要となるのは血流の改善効果がある「ビタミンE」です。血流が良くなると女性特有の冷えが治まり、自律神経の回復にも役立ちます。

卵巣や子宮といった場所に十分な血液が届くようになると状態が改善していきますので、ぜひ積極的にビタミンEを摂ってみてください。

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FSHを下げる運動

「FSHを下げる=卵巣機能を改善する」と捉えた場合は、股関節や下半身を意識した運動が効果的と言えます。

これは股関節や下半身を動かすことで血行が良くなり、卵巣や子宮といった臓器に血液を集めることが目的です。

こうした効果が期待できる運動としてはスクワットやウォーキングなどが挙げられます。

動画のポイント
  • 股関節を意識して運動すれば卵巣や子宮周りの血流改善効果に繋がる
  • 重要なのは足先まで届く血液の量を増やすこと
  • 股関節や骨盤の前側を動かすことが大切

こちらの動画では妊活に役立つ運動と考え方を分かりやすく解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

FSHを下げるツボ

結論から伝えると、FSHを直接的に下げるツボというのはありません。

食事や運動と同じく、ツボ押しによってFSHの数値を下げる場合には身体の機能を改善し、結果としてホルモンバランスを整えるといった考え方が重要となってきます。

そのために知っておきたいツボを以下の動画では解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

動画のポイント
  • FSHを含めて女性ホルモンの分泌を促すツボはない
  • そもそも女性ホルモンを分泌するには材料となる栄養素が必要
  • 鍼灸によって栄養素の吸収に欠かせない「腸の働き」を改善することはできる

女性ホルモンの分泌量を正常化するためには副交感神経の緊張を解くことが大切です。そのためのツボとしては「太陽(こめかみの凹んでいる部分)」が挙げられます。

寝る前にこのツボを刺激すると副交感神経がリラックスした状態になり、身体が回復モードへと切り替わっていきます。

見えないストレスが緩和されることで身体の機能が改善し、ホルモンバランスの調整に役立つといったイメージです。

また、以下の動画では誰でも簡単にできる「ホルモンを整える方法」を紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。

動画のポイント
  • 首から頭(大脳)を冷やす
  • 適度な運動で四肢に血液を流す
  • 背中と肩の緊張をほぐす
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FSHを下げる食べ物や運動を知りたい方はファンクショナルマッサージ治療室

ファンクショナルマッサージ治療室・院長紹介

FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げたい方、妊活中の食べ物についてもっと知りたい方はファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。

当院は神奈川県を中心に横浜院や新宿院など全7店舗を展開する「不妊改善」を目的とした鍼灸院です。

ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報と実績

ファンクショナルマッサージ治療室・茅ヶ崎院

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東洋医学や西洋医学に加え、最新の妊活研究や統計的データを基にした施術を提供しているところが大きな特徴となっています。

ファンクショナルマッサージ治療室・年代別ご懐妊割合

当院がこれまでに手助けしてきた女性の数は6,000人を超え、そのうち年間でのご懐妊率は9割(全年齢平均)に近い割合です。

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ファンクショナルマッサージ治療室ではこれまでに培ってきた経験や妊活に役立つ情報をオンライン形式で発信しています。

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また、画像や音声は自身でオンオフが切り替えられます。そのため、自分の身元を知られる心配はありません。

毎回、不妊改善を専門とする講師がとてもタメになる話を発信していますので、興味がある方はぜひ一度参加してみてください。

FSHを下げるには食べ物・運動・睡眠が大事|ツボ・鍼灸で体質を改善

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「FSHの数値を下げる食べ物はあるのか?」「FSHを下げるためには何をすれば良いのか?」といった疑問を解消するために、様々な情報や考え方を紹介してきました。

この記事のまとめ
  • FSHを下げるには卵巣機能の改善が必要となる
  • 卵巣機能の改善に効果的な栄養素を摂ることが大切(ビタミンEなど)
  • 自律神経を整えるには睡眠時間も重要

FSHの数値が高くて悩んでいる方、色々な不妊治療を試しても良い結果が出ない方は、ファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。

当院では妊活に役立つ食生活へのアドバイスや鍼灸施術をおこなっています。また、通院できないところにお住まいの方へ向けてオンラインでの「妊活お悩み相談会」も実施中です。

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