- 妊活中にヨーグルトを食べるのは良くないの?
- ヨーグルトは良くないと言われる理由は?
- どんなヨーグルトなら食べても良いの?
この記事では妊活中の女性のためにヨーグルトに関する疑問を解消していきます。
ヨーグルトは手軽にタンパク質や乳酸菌を摂取できる食べ物です。タンパク質と乳酸菌はどちらも妊活中の女性に必要な栄養素となっています。
しかし、ネット上で「妊活 ヨーグルト」と調べてみると「妊活 ヨーグルト よくない」「妊活 ヨーグルト ダメ」といったキーワードが表示され、心配になっている方も少なくないはずです。
結論から伝えますとヨーグルト自体が悪いわけではなく、ヨーグルトの種類(製法の違い)によっては妊活に悪影響を与える可能性があるということです。ヨーグルトを摂取するのであれば成分無調整のものがおすすめと言えます。
本文では妊活中にヨーグルトを食べるのは良くないと言われている理由を詳しくまとめました。
また、どういったヨーグルトなら食べても良いのかといった点も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
妊活中はヨーグルトの種類を選ぶことが大事|脂肪分無調整がおすすめ
妊活中にヨーグルトを食べるのであれば「脂肪分無調整」の商品がおすすめです。
一般的に低脂肪ヨーグルトとして販売されているものは脂肪分を調整した商品なので、妊活中の女性にはあまりおすすめしません。
また、妊活中にヨーグルトを摂取する場合、どういった目的でヨーグルトを選んでいるのかを改めて考えることも大切です。
- タンパク質の補給
- 乳酸菌の摂取
- 摂取カロリーの抑制
妊活中の女性がヨーグルトを食べる主な目的は、おそらく上記3つの観点からだと推測できます。
ヨーグルトはタンパク質と乳酸菌を一緒に摂取できる身近な食べ物です。また、他の乳製品と比較して低カロリーという点も選ばれやすい部分と言えるでしょう。
しかし、タンパク質・乳酸菌を摂取したいのであれば、他の食べ物でも代用できます。また、ダイエット目的でカロリーを抑える場合は1日・1週間・1か月単位で全体の摂取カロリーを計算することが重要です。
妊活中にヨーグルトを食べるのはよくないと言われる理由
妊活中にヨーグルトを食べるのは良くないと言われる主な理由は以下の通りです。
それぞれの内容を詳しく説明していきましょう。
①低脂肪ヨーグルトは排卵障害リスクを高める恐れがあると指摘されている
脂肪分が調整されているヨーグルト(=低脂肪ヨーグルト)には、排卵障害リスクを高める恐れがあるという懸念が指摘されています。
ヨーグルトの元になる牛乳には女性ホルモンと男性ホルモンの両方が含まれていますが、脂肪分を調整すると女性ホルモンが取り除かれてしまい、男性ホルモンの方が多く残されてしまいます。
男性ホルモン量が優位な状態のヨーグルトを食べ続けると体内のホルモンバランスが乱れ、結果として排卵障害を引き起こす可能性が高くなるということです。
逆に、脂肪分を調整していない無調整ヨーグルトには排卵障害リスクを軽減させる効果があると言われていることから、本記事でもヨーグルトを摂取する場合には無調整のものを推奨しています。
なお、ネット上でも語られている同様の考え方はアメリカ・ハーバード大学の教授や研究チームによる「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」を参考にしたものです。
参考:CNN|Can a ‘fertility diet’ really help you conceive? In some cases, yes
②ヨーグルトに含まれる乳糖を上手く消化吸収できない人もいる
妊活中にヨーグルトを食べるのは良くないと言われている理由には、こちらの「ヨーグルトに含まれる乳糖を上手く消化吸収できない人もいる」という点も挙げられます。
乳製品に含まれる糖分を「乳糖」と呼びますが、日本人は体質的に乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少なく、効率的に吸収できない方が多く見られます。
もちろんヨーグルトや牛乳の栄養素をまったく吸収できないわけではありません。ただ、乳製品が身体に合わない方(乳糖不耐症)だと下痢のリスクもあるため、わざわざヨーグルトや牛乳でタンパク質や乳酸菌を補給しなくても良いという考え方になります。
乳に含まれる糖質である乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の活性の低下により乳糖を消化吸収できず著しい下痢や体重増加不良をきたす乳糖不耐症が知られています。
引用:食品安全委員会|アレルゲンを含む食品(牛乳)
- 乳製品に含まれる「乳糖」を消化・吸収するには酵素(ラクターゼ)が必要
- 日本人は遺伝子的に乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ない(人の割合が多い)
- 摂取した乳製品(ヨーグルトなど)が未消化のままになるのは腸内環境にとってあまり良くない
消化吸収できなかったヨーグルトや牛乳は未消化のまま腸内に留まります。排泄が滞ると腸内環境を悪化させる一因となってしまうため、自分の体質を考えた上でヨーグルトを食べるかどうかを決めましょう。
③乳製品アレルギーの方は体調不良の原因となる
乳製品アレルギーの方はヨーグルトを摂取することで体調を崩す恐れがあります。
ヨーグルトの原料である牛乳に対してアレルギーを持つ方の割合は意外にも多く、18歳未満では食物アレルギー原因の第2位になっています。
成長するにつれて牛乳に対するアレルギーが改善されるケースもありますが、自分では気づかないだけで乳製品アレルギーを持っている方もいるはずです。
「ヨーグルトや牛乳を摂った後は少し体調が悪くなるかも…」という女性は、一度アレルギーの検査をしてみてください。自分に合わない食べ物を摂り続けるのは妊活においても良いことではありません。
妊活中のヨーグルトはよくないという情報に関してよくある質問
ここでは妊活中にヨーグルトを食べるのは良くないという情報に関してよくある質問に答えていきます。
「ヨーグルトの代わりに牛乳なら良い?」「妊活中にヨーグルトを摂取する意味は?」といった疑問を持つ方は、こちらを参考にしてみてください。
妊活中にプロテインヨーグルト「オイコス」を摂取しても良い?
オイコスはトレーニング後のタンパク質補給を目的としたヨーグルトなので、妊活中の方が積極的に食べる必要はあまりないと言えます。
フランス・パリに本社を構える世界的飲食メーカー「ダノン」が販売しているプロテインヨーグルトが「オイコス」です。一般的なヨーグルトよりもタンパク質の含有量が多く、低カロリー(脂肪分ゼロ)であるところが主な特徴として挙げられます。
参考:ダノンジャパン|オイコス
オイコスの詳しい製法が不明確なので断言はできませんが、脂肪分を調整しているところを考えると妊活中の女性は他の脂肪分無調整ヨーグルトを食べた方が良いと言えるでしょう。
妊活中にヨーグルトの代わりに牛乳を飲むのは良い?
牛乳に関してもヨーグルトと同じように成分無調整のものを選ぶようにしましょう。
脂肪分を調整していない牛乳は女性ホルモンを整える効果が期待できます。とはいえ、ヨーグルトと同様に体質・摂取量には注意が必要です。
そもそも妊活中にヨーグルトを摂取する意味はある?
妊活中にヨーグルトを摂取する意味としては「乳酸菌を摂ることで腸内環境を整える」という点が大きいと言えるでしょう。
近年、腸内の細菌状態(腸内フローラ)が子宮内の環境にも影響を与えることが分かってきました。
簡単に言えば、腸内フローラが良好なら子宮内フローラも良くなるといったイメージです。
腸内環境を整えるには善玉菌優位な状態にする必要があるので、手軽に乳酸菌(善玉菌)を摂取できるヨーグルトが選ばれやすいということです。
ヨーグルトを含め妊活中の食事に悩んだらファンクショナルマッサージ治療室に相談
「結局、妊活中にヨーグルトを食べた方が良いのか?」「ヨーグルトの他に気を付けたい食べ物は何か?」
妊活中の方で食事の内容に疑問や悩みを持っている方は、一度ファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。
当院は不妊改善を目指した鍼灸施術や骨盤矯正マッサージをおこなっている鍼灸院です。ご来院された女性にヒアリングしながら、その方に合った「妊娠しやすい身体作り」をサポートしています。
なお、サポートの内容には食事やサプリに対するアドバイスも含まれていますので、妊活中に気を付けたい食べ物や飲み物への理解が深まります。
ファンクショナルマッサージ治療室とは
当院は茅ケ崎市(神奈川県)に拠点を構えて15年以上の歴史を持つ鍼灸院です。現在では横浜や新宿といった場所に合計5店舗を展開しています。
東洋医学と西洋医学、これまでに培ってきた統計データを基に不妊改善施術を提供しているところがファンクショナルマッサージ治療室の特徴です。
「針治療やお灸で妊娠できるようになる?」といった疑問をお持ちの方も多いと思いますが、実際に通われた方のご懐妊率は約9割弱となっています。(全年齢平均)
40歳以上の女性に限定しても妊娠率は8割を超えます。針治療で妊娠率が上がるという海外の研究データもありますので、試してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
ファンクショナルマッサージ治療室のオンライン妊活相談会
ファンクショナルマッサージ治療室では住んでいるところが遠くて通院できない女性のために、オンライン形式での「妊活お悩み相談会」を実施しています。
参加費やキャンセル料はいっさい掛かりませんので、真剣に妊活を始めたい方や早期妊娠を希望している方はぜひご予約ください。なお、ご予約はLINE友だち登録から数分程度で完了します。
妊活中は無理してヨーグルトを摂取しなくても良い|食生活のバランスが大事
「妊活中にヨーグルトを摂取するのは良くない?」「なぜヨーグルトはダメと言われているの?」といった疑問を主軸にしながら、妊活に必要な知識や情報を紹介してきました。
- 脂肪分を調整しているヨーグルトの摂取は控えた方が良い(ホルモンバランスの乱れ)
- ヨーグルトを食べるなら「脂肪分無調整」の商品がおすすめ
- 乳酸菌を目的とするならヨーグルト以外の食べ物から摂取しても良い
妊活では少しの差で妊娠できるかどうかが変わってきます。そのため、食生活に関する疑問が大きな悩みになってしまう方も少なくありません。
そうした妊活中の疑問・悩みを解消したい方は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室を頼ってください。現在は完全無料の「オンライン相談会」を実施していますので、遠方の方でも気軽にご利用いただけます。