【一回での妊娠確率】20代・30代・40代ではどれくらい変わる？年齢別の妊娠率を解説

2024年6月3日2024年11月9日

一回の性行為で妊娠する確率はどれくらい？
年代によって妊娠確率は変わる？
20代でも不妊の可能性はある？

この記事ではご覧のような疑問を解消するために「年代別の妊娠確率（一回の性行為における）」をまとめました。

一回の性行為で妊娠する確率は年齢によって変わります。20代の妊娠率は約25％～30％で、40代以上の妊娠率は10％以下です。

女性の妊娠率は30歳～35歳を境にして下がる傾向にあります。ここでは一回の性行為における妊娠率のほか、年間での妊娠率についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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【一回での妊娠確率】20代・30代・40代での割合を解説

まずは20代・30代・40代の妊娠確率を見ていきましょう。

年齢	妊娠確率
20代前半～20代後半	約25～30％
30代前半～30代後半	約10～20%
40代以上	約1～5%

一回での妊娠確率・年齢別

20代前半～20代後半
30代前半～30代後半
40代以上
補足：10代の妊娠確率

なお、当記事で解説している妊娠確率は以下を含め複数のデータや研究結果を参考にしています。
（情報元や研究機関によって数値に若干の差はあるものの概ね内容は同じ）

参考：公益社団法人日本産科婦人科学会｜妊娠したいと思ったら、厚生労働省｜知っていますか？男性のからだのこと、女性のからだのこと

一回で妊娠確率：20代前半～20代後半

20代前半～後半の女性が一回の性行為で妊娠する確率は「約25％～30％」です。

20代前半と比べると、20代後半は5%～6%ほど妊娠率が下がるといったデータもあります。

20代女性が1年間避妊をせずに性行為を続けたときの妊娠率は約78%～90%です。なお、この数値は男女ともに20代で、特に大きな疾患を持っていない場合となります。

上記の数値から考えると、3～4人に1人は一回の性行為で妊娠する計算となっています。

一回で妊娠確率：30代前半～30代後半

30代になると前半と後半で妊娠確率が変わってきます。

30代前半の女性が一回の性行為で妊娠する確率は約20%、30代後半の女性は約10％です。

多くの研究では30歳と35歳を目安としていて、それぞれの年代から妊娠率が下がるということが分かっています。

30代前半の女性が1年間避妊をせずに性行為を続けたときの妊娠率は65％前後です。30代後半になると妊娠率は50％前後に下がります。

30代になると妊娠しづらくなるといった話をよく見聞きするかもしれませんが、上記の通り数値自体はそれほど低くありません。

一回で妊娠確率：40代以上

40代以上で閉経を迎えていない女性が一回の性行為で妊娠する確率は約1～5％です。

40代以上の女性が1年間避妊をせずに性行為を続けたときの妊娠率は1～35％程度です。当然、年齢を重ねるごとに確率は減っていきます。

40代後半になると一回の性行為で妊娠することはほぼないということです。そのため、不妊治療をおこなう年齢も40歳ごろがピークとなっています。

なお、妊娠率についてもっと詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧になってみてください。

動画のポイント

妊娠率が低い理由のひとつは「性行為の回数の少なさ」
妊娠する確率は「精子の質」によっても変化する
移植や人工授精だけでは妊娠率が下がる可能性もある

動画内では「性行為が少ない＝子宮を使っていない」となると子宮の機能が低下し、結果として妊娠率が下がる可能性があるということを解説しています。また、精子の質も妊娠率に関係する重大な要素です。

30代後半から40代以上だと性行為の回数が少ない夫婦も当然います。しかし、妊娠を目指す場合はできるだけ性行為の回数を増やした方が良いのです。

補足：10代の妊娠確率について

10代後半の女性が一回の性行為で妊娠する確率は20代よりも高いと考えられていますが、正確なパーセンテージは出ていません。

とはいえ、20代前半女性の妊娠確率が約30％であることを踏まえれば、それよりも高い数値と推測されます。

毎月1回の排卵には約1000個消費され、卵子の中で一番タイミングのいい卵子1個が排卵されます。出生時100～200万個あった卵母細胞は、10代で30万個、20代で10万個、30代で2～3万個、閉経で検出できなくなるまで加齢にともなって減少します
引用：東邦大学医療センター｜卵の数はどのくらい？？　-AMHについて-

なお、妊娠できる年齢だと、卵子を生み出す細胞の数は10代がピークです。こうした点からも10代女性は非常に妊娠しやすいと言えるでしょう。

【一回での妊娠確率】妊娠までの期間や不妊に関してよくある質問

ここからは一回の性行為で妊娠する確率や妊娠までの期間、不妊に関してよくある質問に答えていきます。

「20代でも不妊になるケースはあるのか？」「若くして不妊になる割合は？」など、あまり知り合いに聞けない疑問をまとめましたのでご覧ください。

一般的に20代前半～20代後半の妊娠までの期間は？

20代前半の女性が自然妊娠するまでの期間はおよそ3～4か月です。

20代後半の女性だと4～6か月になります。

上記は男女ともに健康であり、1ヵ月に数回の性行為をおこなった場合の日数です。

20代前半～20代後半でなかなか妊娠できない（不妊）原因は？

妊娠できない（しない）原因には色々なものが考えられます。例えば20代の女性であっても、喫煙者の場合は非喫煙者よりも妊娠率が下がるので、不妊になる一因と言えるでしょう。

また、男性側がタバコを吸っている場合も同様です。タバコに含まれるニコチンやその他の有害物質は精子の数を減少させることが分かっています。

そのほかアルコールも妊娠率を低下させる要因になるといった研究報告がありますので、妊娠を希望する場合は20代のころからタバコ・お酒を控えるようにしましょう。

20代で不妊症となる割合・確率は？

20代前半～後半の男女が性行為をおこない、自然に妊娠する確率は約90％（1年間）です。言い換えれば約10%は妊娠しない計算となります。

「避妊をしていないのに 2 年以上妊娠に至らない状態」をいいます。月経周期が順調な人なら年間 12 ～ 13 回の排卵がありますが、その中で妊娠に結びつくような周期は 3 割程度と考えられています。避妊をせずに性交渉を続けた場合、1 年で 80%、2 年で 90%が妊娠するとされています。つまり、約10%のカップルが不妊症と言えます。
引用：厚生労働省｜知っていますか？男性のからだのこと、女性のからだのこと

なお、ニッセイ基礎研究所の「日本の不妊治療動向2020－2020年の不妊治療件数は約45万件で、40歳が実施件数・流産数ともにトップ、流産率は36歳で20％超え一気に上昇」を参考にすると、20代後半で不妊治療を受けている方の件数は約5,000件程度でした。

約450,000件中の5,000件なので、その割合は約1.1%です。決して多いわけではないものの、少ないとも言えない数字となっています。